その街では雨が止まない『rain town』

 

タイトル rain town
制作者 hiroyasu ishida 他
制作年 2011年
時間 9分55秒
あらすじと感想 その街はいつからか、雨が止まなくなって、人々は郊外や高台に移り住んでいった「rain town」…という字幕。
薄暗い空の下、その街の建物にはぽつぽつと明かりが灯っている。
ある部屋の中。
食器やフレームに入った写真、鉢植えなどのモノにあふれた、薄暗くて湿気の高そうな部屋。
お婆さんが一人で佇んでいる。
時計の音だけが聞こえる静かな時間。
だが、テーブルの上、鉢植えの台になっている円柱形の物体に何故か目が…。
若い母親と子供。
雨合羽を着てお出かけする子供。
当たり前の様に雨。
夜ではないのに薄暗い空。
自分以外誰もいない中、雨の中、通りを急いで行く。
暗寂しい裏道を通り抜けると、やはり誰もいない。
だが、バス停の椅子にロボットが座っていて…。
人が住んでいる部屋、および、動くキャラクターに色付けがなされている一方、対照的に街の風景はグリーン系の色彩で統一されており、死んだ街であるかの様な印象付けが為されている。
音楽と映像が美しく、また、見るものに優しい印象を与える作品だと感じた。
京都精華大学アニメーション科の学生(当時)が卒業制作作品として制作した短編アニメ作品(ファンタジー)。

 

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