『東京コスモ』都会の生活に追われるOLが見たひとときの夢想

 

タイトル 東京コスモ 
制作者 監督・CG:宮内貴広、ストーリー原案・絵コンテ:岡田拓也、プロモーション:北村翔平 (『CHILDREN』)
制作年 2015年
時間 4分41秒
あらすじと感想 都会の夜の交差点。
バスやが乗用車が行き交い、高架の上を電車が通る。
ドアが開き、そして、閉められる音。
電気を付けたのは、仕事帰りに買い物をして帰宅した若いOL。
疲れ切っていて、ベッドまで辿り着くと倒れ込むように横になる。
その後、冷蔵庫に納豆を収納。
テレビを付け、電子レンジを稼働させ、自分は洗い物。
夕食はスーパーかコンビニで買った弁当で済ませ、夜中も(仕事で?)パソコンに向かう女。
ピクチャーフレームには、若い頃の自分と友達が一緒にいる写真が…。
パソコンの作業を済ませると、その手には豚のぬいぐるみ。
深夜にもかかわらず、洗濯機をかける女(そして、その脇には豚のぬいぐるみ)。
思考停止し、洗濯機の中で水が回転する様を見つけ続ける女…。
すると、ふと想像の世界に意識が飛び、自分自身が水の中に沈んでいくような感覚になった。
そして、気が付くと自分は空中に浮かんでいて、なぜか豚のぬいぐるみに乗っているのだった。
そして、豚に乗り、東京上空の夜間飛行を楽しむ女。
だが、洗濯機の終了音が切っ掛けとなり、正気に戻ると…。
面白いし、バランスがよく、レベルの高いアニメ作品だという印象。
普通の、日常的な事柄を不足な区表現することは重要性だということと、それを表現するためには実力がなくてはならない、ということ。
内容については、タイの短編アニメ『サークル』が少し近いと感じた。
なお、制作者の3人はトライデントコンピュータ専門学校の卒業生とのこと。

 

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