『日曜日』機械に管理された快適生活？

タイトル	日曜日（SUNDAY）
制作者	Elvi Paistik,Priit Parn,Kaarel Kurismaa,Janno Poldma,Toivo Elme,Silvia Kii etc.
制作年	1977年
時間	9分20秒
あらすじと感想	どこかの部屋の中。ベッドに寝ている男。突然、アラーム（目覚まし）が鳴り響き、男は叩き起こされる（なぜか全裸）。男の頭をつつく機械。電光掲示板のような「ＳＵＮＤＡＹ」の表示。機械に体操服を着せられて体操（機械の操り人形）。また全裸になり、何かの機械の中に洗濯物のように入れられて入浴。虫のような機械が、足の爪、口の中、頭髪も洗浄。服も着せてくれて、ズラも装着、葉巻もくれて至れり尽くせりだが…。とぼけた内容の中に、自然から乖離した環境下で機械に管理されるディストピア的要素が内包されている。不思議な印象を受けるソ連時代のロシアの短編アニメ。作品のスローライフ的なまったり具合は、ソ連時代に制作されたからであったり、ヒッピームーブメント的な流行の影響を受けたからかも知れないが、現在では、現代的な社会生活に対する風刺の意味合いが生じているのかも知れないと感じた。なお、同じロシアの短編アニメ『コンタクト』と類似した表現がある。