『記憶蝶』蝶が持ってきたディスクに記録されていた“文明の記憶”

 

タイトル 記憶蝶
制作者 鴇田拓也
制作年 2014年
時間 4分6秒
あらすじと感想 一面の廃墟と茂る草。
トンボが飛んでいる。
フロッピーディスクのようなものを掴んでいる蝶。
行く先は、小規模な風力発電施設と未来的でベース的な住居のある場所。
室内には明かりが灯っている。
人としての姿を失った男が、その暖かみのある部屋で生活しているのだ。
だが、男は孤独な境遇であり、記憶蝶という名の蝶を外の世界に放ち、得られる限りの情報を吸い集め続けている。
その記憶蝶が持ってきたディスクには、“文明の記憶”とでもいえるような映像が記録されていたが…。
松本零士『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』を連想させるような、どこか懐かしい印象を受ける作風。
男の一人語りが印象的かつ静的である一方、回想シーンの映像は動的な表現になっている。
現在文明の矛盾、間違った方向性に対する警鐘が主要なテーマとなっていると考えられる短編アニメ作品。
大学のサークル活動(当時)の一環として制作された。

 

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