少年を毎夜苦しめる怪奇現象『閉じた扉の向こう側』
タイトル | 閉じた扉の向こう側(BEHIND CLOSED DOORS) |
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制作者 | Jonathan Button |
制作年 | 2009年 |
時間 | 5分54秒 |
あらすじと感想 | 夜、少年が自分の部屋のベッドで寝ている。 眠れず、何かを恐れている様子。 クローゼットの扉を何度も叩く音がする。 怪奇現象に怯える少年。 反対側のドアが開き、父親が登場。 少年の部屋から物音がするから来たのだ。 だが、少年が怪物がいると主張しても、父親は取り合わない。 少年が歩いていると、通路の先のドアの所に何者かのシルエットが見える。 しかし、手で両目を覆い、再び確認したらそれは消えているのだった。 背後に現れた母親に突然肩を掴まれ、肝を冷やす少年。 母親にベッドに戻るように促されるが、そこに父親も現れて…。 紙芝居のように登場人物がシンプルな動作をするアニメーション。 ホラー的な要素と独特の作風が魅力の作品。 家庭内の不和(夫婦の不仲)が少年の精神状態に悪影響を与えてきたと捉えることができる。 その存在の有無が不確かなモンスターよりも、実際は、生きている人間の心の方が怖いということが表現されているのかも知れないと感じた。 |