多感な年頃の少年の夢想と愛の物語が絵画的に美しく表現された『春のめざめ』

 

タイトル 春のめざめ(マイネリーベ)
制作者 アレクサンドル・ペトロフ(Alexander Petrov) 他(『雌牛』)
制作年 2006年
時間 26分38秒(動画は9分23秒)
あらすじと感想 広場で羽根つきなどの遊技に興じる若者たち。
そして、柵越しにそれをのぞき見る少年(アントン、16歳の男子高校生)。
やがて、美女と少年の目が合う。
それは少年の夢想で、実際は、テーブルを囲んで家族一同で食事をしているのだった。
詰め襟の学生服姿の少年。
食事後、窓の外の雨上がりののどかな風景を眺める少年は、また夢想を始める。
青いドレスを着た零の美女が、草原の上で横たわる自分にキスをするのだ。
何度も何度もキスをしてから、馬に乗って立ち去る美女。
そんな夢想に浸る少年の傍らには、小さな花瓶の花と古い本が…。
印象派絵画のような作画と場面。
幻想的な場面はミュシャの作品のようでもある。
美しく幻想的な、そして、手書きの表現が特徴的なアレクサンドル・ペトロフが制作したアニメーション作品。
愛と思春期がテーマになっている。
広島国際アニメーション・フェスティバルが初演で、複数の映画賞を受賞。日本語字幕の入った完全版DVDはこちら(『春のめざめ』)から。

 

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